結婚って何かと物要りでお金がかかりますよね。
色々な費用がありますが、その中でも大きな出費の一つが、新居にかかる費用です。
家賃に加えて敷金礼金、仲介手数料、引っ越し費用に家具家電代…
トータルで考えると結構な金額になってしまいます。
私自身、結婚に際して新居にかかる費用を少しでも抑える方法は無いものかと色々と調べていると、
「 結婚新生活支援事業 」というものがあることを知りました。
そういえば、なんかニュースで聞いたことがあるような…
今回、この支援事業を利用して新居への初期費用を抑えることができました。
とても良い支援事業だと感じたので、紹介したいと思います。
結婚新生活支援事業とは?
内閣府が支援する少子化対策の一つです。
支援事業の要件に当てはまれば、新居にかかる費用に対して補助金の給付を受けることができます。
これから夫婦として新生活をスタートさせようとする世帯を対象に、結婚に伴う新生活のスタートアップにかかる費用(家賃、引越費用等)の支援を行います。
内閣府 結婚新生活支援事業について 一般の方向け【チラシ】より引用
全国の自治体で支援事業を実施していて、少しづつ増加中。
まだまだ特定の自治体しか対応していないため、「支援事業を利用したくても利用できない」と当時ニュースになっていた記憶があります。
年度をさかのぼって見てみると、少しづつですが事業を実施している自治体の数が増えてきているようです。
下記のリンクから、【「交付決定状況」について(令和3年8月13日現在)】を見てみると、事業を実施中の自治体が確認できます。
これから住もうとしている自治体のホームページを確認
結婚してこれから住もうと思っている自治体が支援事業を実施しているか、
まずはネットで調べてみることをオススメします。
「 結婚新生活支援事業 ○○県 ○○市(調べたい自治体名)」で検索すればOKです。
支援事業を利用できるとどうなる?
補助金の給付を受けることができたら、
住居に関する初期費用が浮くので、そのお金を使って、
- 家具家電の購入にお金を充てることができる。
- 敷金礼金が高くて諦めていた物件が視野に入る。
- 結婚式の費用や、その他の出費に充てる金額が増える。
など、大きなメリットがあります。
私の場合【兵庫県神戸市】
兵庫県の実施状況は?
支援事業を実施している自治体は限られていますが、年々増えています。
兵庫県内は記事作成時点(2021年10月)では17の市町で実施。
以下のページから実施中の市町を確認できます。
神戸市の場合
私は神戸市在住(結婚後も神戸市に住みます)なのですが、ありがたいことに支援事業を実施していました!
補助金の対象範囲
補助額の上限金額:30万円
賃貸の場合
- 家賃1ヶ月分
- 共益費1ヶ月分
- 敷金礼金
- 仲介手数料
- 引越し費用
上記が対象となり、勤め先から住宅手当の支給がある場合は、手当の金額を差し引いた金額が給付されます。
また賃貸の他、住居の購入や新築も補助の対象となります。
令和3年度から対象年齢と年収基準範囲が拡充しました。
私自身、条件をよく読んだところ、対象に当てはまるからおそらく大丈夫だろうとは思いながらも
なにぶん初めてなので半信半疑で、「ダメでもともと」という気持ちで申請しました。
夫婦の年間所得の条件があるのですが、他の自治体は概ね400万円未満が対象なのに対して、
神戸市は520万円未満までが対象となっており、より多くの人が支援事業を利用することができます。
年間所得(夫婦2人分)の合計金額が、所得要件(神戸市の場合520万円未満)
の範囲に収まれば、条件クリアとなります。※手取りとは金額が異なるので注意が必要です。
私の場合は、皮肉なことですがコロナで運良く(運悪く?)昨年の年収が下がっていたので、範囲に入りました(苦笑)
補助金額も大きいので、
敷金礼金が高くて諦めていたという物件も視野に入る可能性が出てくるかと思います
申請するまでの道筋
まず支援事業の概要や必要書類について、しっかりと読み込む。
当然といえば当然なのですが、まずは自治体のホームページで、支援事業の内容をしっかりと読むことから始めました。
申請に必要な書類の数も多いですし、なにより自分自身が補助を受ける対象に当てはまるのかチェックする必要があります。
必要書類は以下のページから確認できます。
自分で揃える書類がたくさんありますが、
ホームページに準備する内容がきちんと記載されているので、基本的にはそれらの書類を揃えていくだけで申請は可能です。
でも、「やはり手続きが難しくて分からない」、「必要書類は揃えたけど問題ないか確認したい」、「とにかくまずは相談してみたい」という方も居るかと思います。
そういった場合は、結婚新生活支援事業を行っている市の担当窓口に連絡すると答えてもらえます。
担当窓口は以下のページの「問い合わせ・申請先」に記載があります。
私も細かい点で分からないところがり、問い合わせをしましたが、市の職員の方が丁寧に教えて下さいました。
自分が条件に該当するかは、書類を揃えてから聞いてみることをオススメします。
申請するまでに苦労した点
必要書類を揃えるだけと言っても実際は、なかなか難しいと感じるところもありました。
①自分が支援事業を利用できる対象なのか、判断が難しい。
具体的には、年間所得の範囲に入るかどうか。という点です。
必要書類のひとつである「市民税・県民税特別徴収額の決定通知書」で年間所得の金額を確認するのですが、この書類は6月にならないと手に入りません。(勤め先からもらえます。)
勤め先の総務担当の方に相談したところ、直近の12月にもらっていた「給与所得の源泉徴収票」で金額は確認できると教えていただきました。
その結果、一応年間所得の範囲内であることは確認できました。
とはいえ、やはり「市民税・県民税特別徴収額の決定通知書」で確認するのか確実なので、とにかく6月を待つしかありませんでした。
その後(6月に)、勤め先から「市民税・県民税特別徴収額の決定通知書」を受け取ったので、あらためて年間所得の金額が範囲内かどうか確認しました。
夫婦揃っての合計額が520万円以下だったので、ようやく自分たちが対象になることがはっきりと分かり、安心できました。(長かった…)
②必要書類を全て揃えるのは、結構大変。
必要書類を揃えるために、入籍の手続き、転居の手続き、物件の選定・契約、引っ越し、勤め先からもらう書類の入手、など
全ての手続きを終わらせておかなければなりません。
でなければ、提出するための書類が入手できないからです。
新居を選びながら行政への届け出もやって、引っ越しもして、支援事業の書類も揃えて…となると、なかなか大変でした。
ですが、これらの手続きは新生活を始めていれば、流れ上全て自然に済ませていくものではあります。
一気に書類を揃えるのは大変なので、ひとつひとつの書類を少しずつ揃えていくと良いと思います。
③意外と役に立ったマイナンバーカード
必要書類の中には、
結婚後の戸籍謄本もしくは結婚届受理証明書の写し
新婚世帯全員の住民票の写し、
などがあります。
働きながら昼間の時間に市役所や区役所の窓口に行くことは難しいし、
必要とされる書類の種類も多い。
こんな時に役に立ったのが、マイナンバーカードです。
ほとんどの書類をコンビニの印刷サービスで取得できてすごく助かりました。
数少ない(?笑)マイナンバーカードの便利さを実感した体験でした。
なかなか活躍の機会が少ないマイナンバーカードですが、行政の窓口に行かなくて済む点は大きなメリットだと思います。
お世話になった不動産仲介業者
最近は仲介手数料無料の不動産仲介業者もネットで調べれば出てきます。
仲介手数料の額を抑えることができれば、その分、家賃や敷金礼金、引越し費用などに補助金の枠を充てることができます。
ここでは私が実際に利用してお世話になったオススメの仲介業者も紹介したいと思います。
賃貸物件を借りるにあたり、何社も仲介業者も調べて、
相見積もりを取ったりして比較しましたが、
最終的にはこちらの仲介業者さんにお世話になりました。
とても丁寧に対処してくださって、大家さんや管理会社への交渉はもちろん、
かなり突っ込んだ質問にも答えてくれたり、色々とお世話になりました。
そして本当に仲介手数料は無料でした。
大家さん側からの広告料のみで運営されているとの事です。
引越し業者について
最初は費用を抑えるためにくらしのマーケットで格安引越しを検討していたのですが、
引越し費用を申請するには、国土交通大臣の認可を受けた業者を利用する必要があります。
確認する時間も無かったので、結局は大手を選択しました。
格安引越しを利用するときは、国土交通省の認可を受けている業者かどうかを事前に問い合わせて確認することと、
領収書の但し書きの欄に「引越し費用として」と記載してもらうことを忘れないようにしましょう。
無事審査が通り、補助金が給付されました
要件を満たして、きちんと書類を揃えて提出したので、ちゃんと給付を受けることができました。
予算が上限に達し次第終了となるので、利用を考えている方はお早めに手続きをすることをオススメします
また、これから結婚を考えている方も、こういった制度があるんだなと知っておけば
来年度以降も継続する事業だと思いますので、チェックしておいて損は無いと思います。
とても良い制度なので、ぜひ活用してほしい
新生活支援事業を実施している自治体にお住まいで、これから結婚する、または結婚して間もない場合は申請できる可能性があります。
ご自分が条件にあうかどうか、一度調べてみることをオススメします。
書類を揃えるのは大変ですが、補助金の上限が30万円と額も大きいので、労力に見合うだけの価値はあると思います。
私はこの補助金を利用できて家計がすごく助かりました。
結婚にかかる費用を少しでも抑えたいなぁと考えている方のヒントになれば嬉しいです。
それではまた!
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